40代後半でもアラフォーと言い切るツヨシです。
ウクレレとは、ケースから取り出してすぐにジャカジャカ弾き鳴らせるものだと思っていました。
しかし、ウクレレは繊細な楽器なのですぐに音程(ピッチ)が狂ってしまうため、弾く前には必ずチューニングを行う必要があります。
ウクレレに限らずギターなどの弦楽器は音程が狂いやすいものです。
じつは、ウクレレ初心者にとっては毎回の行うチューニングが面倒で厄介だったりします。
私は弾き語りまでできるようになった今となっては大したことではないのですが、初めた頃はチューニングが上手くできなくて諦めそうになりました。
小中学校で使うような鍵盤ハーモニカ(今はメロディオンというそうですね)やリコーダーはチューニングなんて必要なかったので、チューニングと言う言葉自体馴染みがありません。
ピアノを習っていた方もいるかも知れませんが、ピアノの調律(=チューニング)だって年に1回くらいしかしませんし、そもそも自分で調律しません。
バンドをやっていたとか吹奏楽部で楽器をしていたという人はそうでないかもしれませんが、大半の人にとってチューニングというのは馴染みないものだと思います。
しかし、ウクレレのチューニングは特別なことではなく、とても簡単なことです。
初めは上手くできずに挫折しそうになりますが、慣れればどうってことありません。
チューニングはとくに「習うより慣れろ」という側面が強いかもしれません。
とはいえ、チューニングという言葉は聞いたことあるけど何をするかよくわからない、という方も少なくないと思うので、チューニングとはなにかというところから説明していきます。
ウクレレのチューニングって何のためにするの?
小中学校の音楽の授業で教えてもらえないけれど、ウクレレを弾くならチューニングは必ずテストに出ますというレベルで必要なものです。
チューニングとは、楽器を正しい音程に合わせていくことです。
ウクレレの場合、チューニングは必ず演奏前に行わなければなりません。
ウクレレをしまうときにチューニングしても次演奏する時は音程がずれている可能性があるからです。
ウクレレに限らず弦楽器全てに共通することですが、だいたい1日おいておくと音程(ピッチ)ずれてくるのが普通です。
演奏したときほどではないですが、演奏しないで保管しているだけでも少しずつ音程(ピッチ)がずれていきます。
ウクレレを含む弦楽器は、弦を張る強さ(テンション)によって音が決まってきます。
弦をジャンジャカ弾けば多少なりとも弦が緩みますし、時間の経過によっても少しずつですが弦が緩んできます。
弦が緩んだ状態で弾くウクレレは、いくら正しいコードで弾いていても正しい音からずれた音しか出ません。
初心者ずれた音でコード練習を続けると、間違ったまま音を覚えてしまいます。
間違った音が身についてしまうと音感が狂ってしまってなかなか上達しません。
初心者の音感を養うという意味でもとても大切なことなので、ウクレレ入門の段階でチューニングの練習があります。
しかし、入門講座であるチューニングで壁にぶつかったと感じる人は少なくありません。
チューニングというと音叉を使うイメージがあるかもしれませんが、初心者は音叉でチューニングしません。
ウクレレのチューニングにはチューナーを使います。
チューナーはウクレレヘッドに取り付け、弦を弾いたときの振動をひろって音階を表示してくれるので、初心者におすすめです。
初心者だけでなく、ウクレレをやっている人はチューナーを使ってチューニングをする場合がほとんどです。
初心者こそ正しいチューニング方法を覚えて、演奏前の習慣にしていく必要があります。
ウクレレのチューニングにはチューナーが必要?
チューナーは弦を弾いたときの振動をひろって、音階を表示してくれます。
ウクレレヘッドに取り付けてチューニングを行います。
ハワイアンのプロの人っぽくみせるのにピッチパイプで音程を合わせたいという方もいるかもしれません。
ピッチパイプを吹きながら音程を合わせていくのですが、入門者向けのチューニング方法ではありません。
ピッチパイプも音叉と同様に、ピッチパイプの音と同じ音になるようにウクレレの音程を調整するからです。
自分の耳だけが頼りなので、絶対音感を持つ人か今までにピッチパイプや音叉でチューニングした経験がない限り、初心者が自分の耳だけを頼りに音程をあわせていくのはまず無理です。
私もかっこよくピッチパイプでチューニングしようとしたのですが、何度も聞いているうちに正しい音がわからなくなってきたのでチューナーを使ってチューニングを行いました。
チューナーを使ってウクレレのチューニングをしてみよう
チューナーには、ウクレレにつけるクリップ式のものと、近くにおいてマイクで音を拾ってくれるものがあります。
私はクリップ式チューナーの方が小さくて場所を取らないのでおすすめです。
ウクレレにつけるチューナーは手のひらサイズのものがほとんどで、ウクレレのヘッド部分につけてチューニングをします。
チューナーってどんなもの?
チューナーを手に入れても、すぐにチューニングができるわけはありません。
なぜならチューナーに表示される音階は、子供の頃から馴染みのある「ドレミファソラシド」ではないからです。
音階はアルファベットで表示され、ド=C 、レ=D、ミ=E、ファ=F、ソ=G、ラ=A、シ=B、ド=C、と表示されます。
もちろん、覚えられるなら一度に全部覚えたほうがいいですが、一度に全部覚える必要はありません。
まずはウクレレの4つの弦の音を覚えておけばチューニングができます。
チューニングをする順に、4弦がG、3弦がC、2弦がE、1弦がAとなります。
チューナーはたいてい音程を表すアルファベットと、音程(ピッチ)の高い低いがメモリで表示されます。
例えば、おなじGでも高めのGから低めのGまで幅があるのですが、その幅がメモリで表示されます。
音程(ピッチ)が丁度あっているとメモリのど真ん中を指します。
これはメーカの違いにかかわらず、メモリ表示されるチューナーで共通です。
初心者のチューニングには、耳と感覚だよりのピッチパイプや音叉より、目で見てわかるチューナーのほうがおすすめです。
ウクレレのチューニングの仕方
ウクレレのチューニングは3ステップしかありません。
- チューナーを付ける
- ペグを回してピッチを合わせる
- 4弦→3弦→2弦→1弦の順にチューニングを行う
これだけなので、慣れてしまえばチョチョイのチョイとできてしまいます。
しかし、初心者には難しいところもあるかもしれないので、詳しく説明していきます。
まず、チューナーをウクレレのヘッド部分につけて、チューナーの画面が見えるように向きを調整します。
チューニングを行う順番は、4弦→3弦→2弦→1弦の順に行います。
それぞれの弦を度の音に合わせるかは好みやどんな曲を演奏するかでいろいろ種類があります。
ここでは一番スタンダードなC調に合わせることを前提に説明していきます。
繰り返しになりますが4弦がG(ソ)、3弦がC(ド)、2弦がE(ミ)、1弦がA(ラ)の音になるよう調整していきます。
まずはこの4音のコードを覚えていれば問題ありません。
ピッチがちょうど合うように、ペグをくるくる回すことで弦を締めたり緩めたりして調整します。
ペグとは、ウクレレのヘッドから左右に伸びている棒のようなものです。
弦を締めると、弦のテンションが上がり高い音が出るので、チューナーのメモリはどんどん右へ移動していきます。
逆に、弦を緩めると、弦のテンションが下がり低い音が出るので、チューナーのメモリはどんどん左へ移動していきます。
どっちに回したら締まって、どっちの回したら緩むかは、チューニングしながら覚えてください。
私も初めの頃はよく間違っていましたが、何度もチューニングをしていくうちに間違えなくなりました。
頭でおぼえるというよりも体で覚えた感じです。
チューニングの仕方を紹介した動画もあるので、一緒に見ながらチューンングをマスターしてください!
私は、楽器やチューナーがセットになった初心者向けウクレレDVD講座
この講座にはチューナーも付いていたので、躓くことなくチューニングがマスターできました。
YouTubeでもチューニング解説動画がありますが、自分の持っているのと違うチューナーで説明されていることが多いと思います。
「他のチューナーでも同じだ」と言われても、いざ自分でやってみようとすると上手くいかないということもあります。
この講座だとウクレレもチューナーも自分と同じもので説明しているため、先生と全く同じ動作でチューニングができるのは大きなメリットだと思っています。
おかげで私は苦労することなくチューニングができるようになりました。
ウクレレ教室に通うのは難しいから、家で自分のペースでウクレレを練習したいという人におすすめのDVD講座です。
チューニングをしてもすぐに音がずれるのは自分のせいだけじゃない?
ウクレレは音が狂いやすく、チューニングしても翌日には音程がずれています。
音が狂いやすいといっても、さすがにチューニングした先から狂うとか、練習したり曲を弾いたりしている途中で狂うということはありません。
ピアノだと年に1回くらい調律(チューニング)すればいいと聞いたことがあるので、それに比べるとやはりウクレレは狂いやすいと言えるでしょう。
音が狂いやすいのは弦楽器の宿命とも言えますが、練習している最中に音程が狂ってきてしまうウクレレも存在します。
その場合、チューニングの仕方が悪いのではなく、ウクレレの方の問題があると考えます。
- 安いウクレレ
- 弦を張りたてのウクレレ
- ウクレレのトラブル
安いウクレレ
ネットで2,000〜3,000円ほどのウクレレを購入できますが、これくらいの価格のものはすぐに音が狂います。
弾いている最中に狂ってくることもあれば、チューニングした矢先に狂うこともあります。
おもちゃとしてポロポロ弾くにはこれくらいで十分ですが、きちんとウクレレを弾くつもりであればもおすすめしません。
楽天ショップなどでは一見すると評価が良さそうに見えますが、レビューをしっかり読むと「弾いてる最中に音程が狂う」とか「おもちゃとして楽しむなら十分」という内容のものが少なくありません。
先程も言ったように、弾いていいる最中に狂ってくるのはさすがに早すぎですし、きちんとしたウクレレであればそんなにすぐピッチが狂うことはありません。
だいたい10,000円以上のものであれば、きちんとした作りのウクレレを購入することができます。

弦を張りたてのウクレレ
新しいウクレレや弦を張り替えてすぐのウクレレは普段よりも早く音が狂います。
それこそ、1曲弾いている途中で狂ってくるくらいです。
普段よりも早く音が狂う理由は、張ってからしばらくは弦が伸び続けるからです。
早ければ3日ほどで馴染んできますし、1週間もすれば落ち着いてきます。
弦がウクレレに馴染んでくるまでに時間がかかると考えます。
それまでは根気よくチューニングをして音を合わせるようにしましょう。
ウクレレのトラブル
ウクレレは木材を使って手作りで作られているため、全てを完璧に作るというのはどうしても難しいので、時々トラブルを抱えたウクレレが出てきます。
例えば、フレット音痴というものがあります。
フレット音痴とはフレットがしっかり打ち込まれていないためにどうやっても音が合わない状態のことを指します。
フレットとはネック部分にある突起のことで、フレットがあることで音の高さを変えることができます。
このフレットが一つだけ高いと半音くらい音が違うそうです。
フレット音痴なウクレレは自分でも修理ができるようですが、ウクレレ入門したての初心者が手を出すとかえって失敗する可能性が高いです。
また、長い間使っていたり保管状態が良くなかったりするとネックが反ってきて音が狂うというトラブルもあるそうです。
なにかトラブルがあると感じたら、楽器屋さんに持ち込んで修理をしてもらうのが一番手っ取り早くて確実です。
私もウクレレもセットになったDVD講座
ウクレレチューナーの選び方
一口にチューナーといってもいろいろあります。
ウクレレ専用のものから、ウクレレ以外にギターやベースと言った他の弦楽器にも使えるものもあります。
ウクレレ以外にも使えるチューナーの場合、モードが別れているのでウクレレモードかクロマチックモードでチューニングを行います。
ウクレレ専用のチューナーやウクレレモードにしたチューナーは、ウクレレ4弦のG、C、E、Aの音だけ表示されるようになっています。
クロマチックモードはC、D、E、F、G、A、B、すべての音が表示されます。
初心者にはウクレレ専用がいいのがもちろんですが、先のことを考えるとクロマティックモードのついたものがおすすめです。
長く使っていると自分で弦を張り替えるようになると思うのですが、その時にクロマティックモードがあるととても便利です。
私が初めて張り替えた時にウクレレモードで音程を合わせようとしたのですが、弦を占めるのか緩めるのかがわからなくなってとても時間がかかりました。
ある程度音感がある人はウクレレモードでも音程を合わせられるのでしょうか、私には無理でした。
2回目以降の張替えのときはクロマティックモードでチューニングすると簡単に音が合わせられたので、クロマティックモード付きのチューナーがおすすめです。
いくつかチューナーを紹介していきます。
これは私も使っているフェイマスのチューナーです。
フェイマスとは国産ウクレレで一番人気のあるメーカーです。
通常のチューニングのC調と、アメリカンチューニングと言われるD調、クロマティックモードの3種類のモードがあります。
時計で有名なセイコーのウクレレ用チューナーです。
左の液晶で音階を確認し、右側のバーでピッチが高いか低いかを確認できます。
ハワイの雰囲気ただようトロピカルなデザインがとてもかわいいです。
私は思わず衝動買してしまい、時々使っています。
クロマティックモードはないのですが、自分で弦を張り替えないならこのチューナーが一押しです。
カラーディスプレイのチューナーです。
ウクレレ以外にもギター、クロマティックなどのモードがあります。
カラーなので、ピッチの高い低いといったことがより分かりやすいです。
モノクロのチューナーだどメモリが見づらいという方におすすめです。
チューナー以外にも、ストラップやカポタストなど必要なものがありますが、それは弾いているうちい必要になったときでも大丈夫です。

私は楽器やチューナーがセットになった初心者向けウクレレDVD講座
ウクレレに必要なものを1から全て自分で揃えるのは大変ですが、全部セットになっていて自宅で自分のペースで練習できたのはとても良かったのでおすすめです。